夜を駆ける / スピッツ

  • 写経シリーズ
都がない強がり 嘘で塗り固めた部屋
抜け出して見上げた夜空
よじれた金網を いつものように飛び越えて
固い歩道を駆けていく

似てない僕らは 細い糸でつながっている
よくある赤いやつじゃなく
落ち合った場所は大きな木もざわめきやんで
二人の呼吸の音だけがしみていく

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目が合う度笑う
夜を駆けていく 今は打たないで
遠くの灯りの方へ 駆けていく

壁の落書き いつしか止まった時計が
永遠の自由を与える
転がった背中 冷たいコンクリートの感じ
甘くて苦いベロの先
もう一度

でたらめに描いた バラ色の想像図
西に稲妻光る
夜を駆けていく 今は打たないで
滅びの定め破って 駆けていく

君と遊ぶ 誰もいない市街地
目と目があう度笑う
夜を駆けていく 今は打たないで
遠くの灯りの方へ 駆けていく

全体的に

  • 設定としては夜の市街地を二人の人間が徘徊しているという感じなんだろう
  • ただイマイチ釈然としないのが「今は撃たないで」とか「滅びの定め破って」とかだ
  • 何かの比喩だろうか?
  • 「よくある赤い奴じゃない糸」でつながっているとはどういうことだろうか
  • とりあえず思ったのが、日本語のあてはめ方に無理がないということだ。
    • 結構意味が通って音的にも無理がないのは難しい