漫画喫茶

 大学に行ってたときの20歳くらいのときだったか、漫画喫茶で夜勤のバイトをしていた。何故漫画喫茶を選んだかと言うと夜勤は暇そうであるのと、漫画読みたかったからだ。夜勤はそれなりに眠くなるので朝8時くらいに終わったあと、休憩室の座椅子で寝て起きたら昼の12時くらいというのもよくあった。

 夜勤だと、当時は結構アレなお客さんも多くいてネットカフェ難民っぽい人もいた(夜オープンシートで寝て朝までいる人とか)。ホームレスかなんかの謎のおばあちゃんがいた。当時めちゃくちゃ体臭がきつくて来店の際はやたら嫌な気分になった。毎回おしぼりを大量にもらっていて、トイレで体を拭くみたいなことをしていた。

 飲み会終わりの終電がなくなったサラリーマンもいた。度々そういったお客さんは高圧的な態度で迫ってきて結構イライラした記憶もある。謎の虚言癖のおじさんもいた。度々(自分のバイト先の)社長と夜中まで飲んでいたということを吹聴していたが、「え、実際飲んでないらしいよ?」みたいなことを社員さんから教えられた。

 ネットカフェで性行為をする若者、みたいなのはあまり出くわさなかった。よくシートを監視カメラで撮られているということを聞くが、実際自分がいた店舗ではそんなことはしていなかった。たまにお客さんから「なんかヤッてるっぽいんですけど〜」とかいうことを言われて注意しにいったことが一度だけあった。しかも結構歳いっていた気がする。

 一番強烈だったのは、女装をした30くらいの痩せ型の男性がいたことだ。ワンレンの結構長い髪で赤いセーターを着ていた気がする。わざわざオープン席で寝てノートの切れ端に「いっぱい触ってね」みたいなことを書いて周辺に置いていた。社員さんからも「あー、なんかオカマちゃんがいるっぽいね〜」みたいなことを言われた。

なんかそんなことを思い出した。